きばき 鬼馬騎

きばき(鬼馬騎)

あの世からひとの家にやって来てその家のひとの魂魄[たましい]を奪っていってしまうというもので、主帥[しゅすい]ひきいる騎馬をはじめとしたものすごい冥使の団体。

☆ 莱莉垣桜文 附註
『捜神記』には「はくとうこう」が出没した陳という家のひとが占いをしてもらった結果、これが家にやって来たのですが、事前に言われていたとおり家の中にたくさん六尺棒を置いておいたら「主帥さま、ここはなかなか手強くございます」という声がしていなくなり。後日、近郷にあった同じ陳という苗字の家の者がみんな死んじゃったという噂が届いたんだトサ。という話が載っています。どうも冥府には「名前が同じならごまかせる」という悪い面がありますようで。

和漢百魅缶│2010.10.30
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