はちめんいなり 八面稲荷

はちめんいなり(八面稲荷)

長州の深川[ふかわ]村につたわる打ち割られた殺生石のかけらで、まわりの村人に悪事をなしていましたが、近くの八幡神社の宮司さんがこれを鎮定してお稲荷さまとしておまつりして以後は、おとなしくなりましたとやら。

☆ 莱莉垣桜文 附註
打ち割られた殺生石のかけらのひとつで、この手のものは各地に散在しています。岩州の「せっしょうせきいなり」は仲間。

和漢百魅缶│2010.07.17
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