せいせいそう 井生桑

せいせいそう(井生桑)

むかし蜀の国の何祇[かぎ]というひとの夢に出て来たという、井戸の中からドバッと生えてきた桑[くわ]の木。うらないをしてみたところ、「桑は井戸に生ずるものにあらず、汝の寿命を示しておるのじゃ」と言われた。「桑」の漢字の当時の筆記体「縺vが四ッの十と八の字で構成されてた如く、何祇は48歳であちらの世界に旅立ってしまいましたとやら。

☆ 莱莉垣桜文 附註
似たような夢占に出て来る木に「ざしきぎ」があります。

和漢百魅缶│2010.06.14
Design. Koorintei Hyousen 2010