にんがいのはは 仁海の母

にんがいのはは(仁海の母)

仁海[にんがい]の母親が死後に転生したという牛。その居場所を夢で知った彼の手によって寺へと運ばれ、大切にされていましたが、間もなく死んでしまったため、その皮を曼荼羅にし、寺も牛皮山曼荼羅寺と名づけられました。

☆ 莱莉垣桜文 附註
仁海(951-1046)は真言宗の僧。雨乞いの法力に優れていたことで有名でした。

きたしらかわいん」など、畜生道に落ちてしまった親だった牛の皮革をのちのち仏具に仕立てたものはいくつもあるようです。

和漢百魅缶│2009.01.05
Design. Koorintei Hyousen 2008