らかんねこ 羅漢猫

らかんねこ(羅漢猫)

勢州の鈴鹿山に巣食っている異国渡りの怪猫で、羅漢[らかん]の姿で現われては、人をおどしていました。
親猫の命を奪った仇の西尾時貞[にしおときさだ]の子孫に害をなすべく、さまざまの妖術をなします。

☆ 莱莉垣桜文 附註
明治30年の2月、歌舞伎座にかけられた『五十三次扇宿付』というお芝居に出て来るもので、「ねこいしのせいれい」に列なる尾上家の化け猫物。

和漢百魅缶│2008.07.31
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