こいのばけもの 鯉魚の妖精

こいのばけもの(鯉魚の妖精)

琵琶湖に巣食う真っ赤で巨大な鯉のおばけで、美少年姿に化けて人をたぶらかしたり、水際に近づく子供を捕り喰らったりしたと言います。
その昔、三上山の「おおむかで」が田原藤太秀郷[たわらとうだひでさと]に討たれた時に流れ出た血を、呑んだのでこのような霊力を得たのだとか。

☆ 莱莉垣桜文 附註
山東京山の『小桜姫風月奇観』に登場するおばけで、『竜図公案』にある金鯉魚の怪を翻案したもの。

和漢百魅缶│2008.07.29
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