巨大な牛に乗った牛飼童の姿をしている病鬼で、ひとを小槌[こづち]で叩いて重い病気にしてしまいます。普段、その姿はひとの眼に見えていません。
☆ 莱莉垣桜文 附註
鬼につばを吹きかけられて姿が透明になってしまった男が、これに遭った、という『今昔物語』にあるもので、特に正確な名前は伝わっていません。病をもたらす存在が子供の姿というのは大陸伝来の要素。
「はだかおに」のすがたになってた疫鬼など、つち(椎・槌)を持ってるすがたのものはしばしばみられます。
和漢百魅缶│2008.04.22
Design. Koorintei Hyousen 2008