ずばいぼうのひ 豆梅坊の火

ずばいぼうのひ(豆梅坊の火)

飛州の萱原という所にいた観心という業突くばり僧侶の霊がなった、と言われている火のおばけで夜な夜な寺の中をとびまわったと言います。

☆ 莱莉垣桜文 附註
「豆梅坊」というのは、観心につけられたあだ名で、観心の強欲ぶりは人間にとっては毒虫並み、毒にとっても「巴豆梅肉」並みの脅威であるよという意味をもってつけられたものであると十返舎一九は『列国怪談聞書帖』の中に書いています。

和漢百魅缶│2007.12.12
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