じょうげんむし 常元虫

じょうげんむし(常元虫)

江州の別保の里という地にいた常元というお坊さんの妄念が変化したといわれている虫で、これが発生する辺りでは不吉なことがよく起きたといいます。
常元はもともと南蛇井源太左衛門という侍で合戦によって流浪の身になって後ち、盗賊となり各地を散々に荒らしまわっていました。

☆ 莱莉垣桜文 附註
山崎美成『三養雑記』曰
「面目口鼻備り。(口のあたり黄色なり)手はうしろへまはし、縛せられしが如し。足は縮めたるがごとく、段々にひだ続あり。蝶に化する時は、黒き糸を吐く。」

和漢百魅缶│2007.07.27
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