けいてん 刑天

けいてん(刑天)

中国から見て遠く西の地に住んでいるというおばけで、もともとは神農[しんのう]の家臣。
そのむかし、黄帝[こうてい]と争った折りに首を討たれ、常羊山[じょうようさん]という山に葬られましたが、その後、胸とお腹の部分に顔を生じさせて、蘇生しています。
手に、まさかりと盾を持っていて、頭を失っても、なお黄帝との闘いを続けたと言われています。

☆ 莱莉垣桜文 附注
『山海経』海外西経 曰
「形天与帝争 帝断其首 葬常羊之山 乃以乳為目 以臍為口 操干戚戚以舞」
▼形天…刑天は「形天」とも書かれます。
▼干…盾。▼戚…まさかり。
陶淵明「読山海経」曰
「刑天舞干戚 猛志固常在」

和漢百魅缶│2007.05.12
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